「お年玉の10万円、全部ひとつのものに使ったらどうなるんだろう?」
中学2年生のGさん(架空の例)は、ニュースで見た会社が気になって、そんなことを考えました。ほかの会社とは何が違うんだろう。もし、その会社に何かあったら?
ミラダス名古屋本山校の中高生向けの授業では、仮想の10万円を使ったシミュレーションで、この問いを体験します。この記事では、「分散投資」という考え方を、授業で出てくる声や数字といっしょにご紹介します。中高生はもちろん、保護者の方にもご家庭での話のきっかけにしていただけます。
(注記)Gさんは架空の例です。記事内の10万円や値下がりの数字は、授業用の仮の数字で、実際の値動きや成果を示すものではありません。特定の企業・商品をすすめるものではなく、実際の投資をすすめる記事でもありません。投資には元本が減る可能性があります。
10万円を1社に全部入れたら、どうなる?
分散投資とは?
結論から言うと、分散投資とは「お金を一つの対象に集めず、いくつかに分けて持つ」という考え方です。理由はシンプルで、未来は誰にも正確には読めないから。どんなに有望に見える会社にも、災害、法律の変更、新しい技術、強いライバルといった、会社の外から来る出来事があります。
授業ではこれを、「1本の綱で渡るか、複数の橋脚で支えるか」にたとえて話します。1本が切れたとき、全部が落ちるのか、残りが支えてくれるのか。まず、数字で見てみましょう。
授業のシミュレーションで、仮想の10万円を、ある1社だけに全部入れた場面です。そこへ「その会社の工場が災害で止まった」というニュースが流れ、値段が40%下がったと仮定します。
10万円は、いくらになる? 5社に分けていたら?
11社に全部入れていたら
10万円 × 0.6 = 6万円。4万円ぶん減ります。
25社に2万円ずつ分けていて、1社だけ下がったら
下がった1社は2万円 → 1万2,000円。残り4社は変わらず8万円。合計は9万2,000円で、減るのは8,000円です。
3もし5社とも同じ影響を受けたら
5社とも40%下がるなら、合計は6万円。1社に全部入れたときと変わりません。※すべて授業用の仮の数字で、実際の値動きではありません。
「何社に分けたか」より、「同じニュースで一緒に困らないか」。
授業では、先生が正解を教えません。「4万円減る、と聞いてどう感じた?」「5社に分けたのに、なぜ6万円のままの場合があるの?」と問い返し、生徒が自分の言葉で理由を話すのを待ちます。「分けたほうがいい」とすぐ決めつけず、なぜそう言えるのかを考えるのが、この授業のおもしろいところです。
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分ければ安心、とは限らない?
5社に分ければ、本当に分散できているの?
結論から言うと、数を増やしただけでは足りない場合があります。たとえば5社とも同じ業界で、同じ材料や同じ国に頼っていたら、一つのニュースで5社が一緒に下がるかもしれません。先ほどの「もし5社とも同じ影響を受けたら」の場面がそれです。
だから授業では、お金を分ける前に、「それぞれの会社は何で儲けているか」「何が起きると困るか」を調べます。さらに、円安や資源の値上がりのような社会全体のニュースが出たとき、自分の組み合わせがどれくらい揺れるかも、仮想の場で試します。優良そうな会社を並べるだけでは共倒れになることがある、と体験で気づくことが目的です。
金融教育の全体像については、こちらの記事もあわせてご覧ください:子供のお金の教育はいつから?夏休みに金融教育を始めるメリットとは
投資の前に、先に書き出したい3つのこと
授業では、会社を選ぶ前に、まず自分の「目的・期間・目標金額」を紙に書き出します。ここが決まっていないと、ニュースで値段が動いたときに、気持ちだけで動いてしまいやすいからです。
✓ 投資の話を聞いたとき、先に書き出す3つ
1目的:何のために?
進学の費用、将来の備えなど。目的によって、向いている考え方が変わります。
2期間:いつまで使わない?
来年使うお金と、10年以上先のお金では、値下がりへの向き合い方が違います。
3目標:いくらを目指す?
金額が決まると、「どれくらいの揺れなら受け止められるか」も考えやすくなります。
これは、投資をするかどうかに関わらず、お小遣いや貯金の計画にも使える考え方です。
ご家庭で試せる問いかけ
お子さんに「投資」の話をするのは、ハードルが高く感じるかもしれません。でも、特別な知識がなくても、次の問いかけなら今日から使えます。
✓ おうちで試せる3つの問いかけ
1「その会社が困るのは、どんなとき?」
天気、法律、新しい技術、ライバル。身近なお店や会社を例に、外から来る出来事を探してみます。
2「その2つの会社は、同じことで困らない?」
同じ材料や同じ国に頼っていないか。似た会社が並んでいないかを一緒に見ます。
3「それは、なぜそう思ったの?」
答えを決めず、理由だけを聞きます。意見が分かれても大丈夫です。
ミラダス名古屋本山校で体験できること
名古屋市千種区・本山駅近くのミラダス名古屋本山校では、小学生から高校生・大学生までを対象に、ゲームやシミュレーションの中で体験してから、現実のお金の仕組みに結びつける授業を行っています。仮想のお金を使うので、実際の投資をあっせんすることはありません。「なぜそう思った?」「ほかの見方は?」と問い返しながら、自分の言葉で理由を説明する体験を重ねます。まずは体験授業で、雰囲気をのぞいてみてください。
よくある質問
Q. 分散投資をすれば、損をすることはありませんか?
A. いいえ、分散しても損をする可能性はあります。分散は、一つの出来事で全部が大きく減るリスクを小さくする考え方で、損を防ぐ仕組みではありません。社会全体のニュースで、すべてが一緒に下がることもあります。
Q. 中学生や高校生に、投資の考え方は早すぎませんか?
A. 仕組みやリスクを知ることと、実際にお金を投じることは別のことです。ミラダスでは、仮想のお金を使って、値下がりの場面や情報の見分け方を考える練習をしています。この記事も、特定の商品をすすめるものではありません。
Q. ミラダスの授業では、実際のお金を使いますか?
A. いいえ、授業で使うのは仮想のお金です。実際の売買は行いません。ゲームやシミュレーションの中で体験して、そのあとに現実の仕組みと結びつけて考えます。