
小学生だから「お金について教えるのはまだ早い」と思っていませんか?
実は、小学生のうちからお金に関する知識を身につけることは、子どもの将来にとって非常に重要なことです。
なぜなら、小学生からお金のやりとりを始めると、早い段階から社会との接点をもつことができるからです。
お金をどう稼ぐか、どう使うか、どう貯めるかを身につけることは、子どもの将来の金銭感覚を形作る上で欠かせません。
今回は、小学生からできる・親が教える賢くお金を貯める方法について、どこよりもわかりやすく解説します。
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お金の教育は何歳から始めた方がいい?

子どもが大きくなると気になってくるのがお金の教育です。
小学生くらいになると、お金をたくさん持っていれば、欲しいものが買えると考えるようになってきます。
これは良い傾向で、お金の持つ「力」に興味を持ち始めた証拠です。
そのためこの時期にこそ、お金の教育を始めた方が良いでしょう。
こちらでは子どものお金の教育は何歳から始めた方がいいのかについて解説します。
7歳頃まではお金のことを教えるのは難しい
一般的に、教育を始めるのは早ければ早い方がよいとされます。
ただしお金の教育に関しては、あまり早すぎても効果がでません。
その理由は子どもは7歳頃までは、「計算」のような認知的操作ができないからです。
認知的操作とは、頭の中で情報を処理したり、考えたり、理解したりするプロセスのことです。
お金の計算も認知的操作が関係しています。
スイスの心理学者ジャン・ピアジェの提唱する思考発達の4つの段階によると、0〜2歳は感覚運動期、2〜4歳は前操作期の象徴的思考期、4〜7歳は直観的思考期に分けられます。
7歳近くになると理性によって考えることはできますが、まだ論理的に考えることはできません。
そのため7歳頃まではお金の教育を教えるのは難しいといえます。
子どもが論理的思考ができるのは7歳から
子どもにお金の教育を始める最もおすすめの時期は7歳くらいからです。
その理由は子どもが7歳になると「具体的操作期」に入るからです。
具体的操作期とは、論理的な思考力が芽生える時期で、物事の因果関係を理解し、簡単な論理的思考ができるようになります。
この段階になると見た目の印象に左右されずに論理を組み立てて考えられるようになり、重さや長さなどの数量を正確に把握し、計算することもできるようになります。
そのためお金の教育を始めることは可能です。
お金の教育は小学生から始めることがベスト
7歳頃になると、数字を使って計算ができるようになるため、小学生くらいからお金の教育を始めることは最適です。
この時期の子どもは、お金に強い関心を持ち、基本的な概念を理解し始めます。
好奇心旺盛で、新しい知識を吸収するのに適したタイミングです。
具体的なお金の教育方法としては、お小遣い帳をつけさせる、家族での買い物を通じてお金には限りがあることを教える、またお手伝いなどを通して働くことの対価としてお金が得られることを理解させることが効果的です。
「欲しいもの」を買う経験が不足している子どもたち

子どもが「欲しいもの」を買う経験は、実はお金の大切さを学ぶチャンスです。
できるだけ子ども自身にお金の使い方を考えさせて、その結果を体験させてみましょう。
親が何でも買い与えたり、子どもからお金を扱う機会を奪ってしまうと、いつまで経っても子どもの金銭感覚は育ちません。
そうなると社会人になってから、お金で苦労してしまう可能性が高くなります。
こちらでは「欲しいもの」を買う経験が不足している子どもたちについて解説します。
子どもが自分で稼いで買う経験の重要性
親からみると、現在小学生の子どもが自分で稼いで、欲しいものを買う姿はまだ想像できないかもしれません。
しかし、その経験こそが、子どもがお金について深く理解するための第一歩となります。
もし仮に親が何でも買ってあげていると、子どもの金銭感覚はいつまで経っても育ちません。
その理由は、お金の有限性を理解できない、物の価値の判断ができない、労働と報酬の関連性がわからない、お金の管理能力が育たない、お金のありがたみがわからないからです。
子どもが自分で稼いで買う経験をすることで、失敗や成功を経て、金銭感覚や責任感を育むことができます。
キャッシュレス時代に教えるべきお金の価値
大人にとってはクレカ決済、スマホ決済などのキャッシュレス決済は便利で有益です。
ただし、まだ金銭感覚が育っていない子どもにとっては害でしかありません。
その理由は親がスマホ決済で「ピッ」とすれば、何でも買えると思ってしまうからです。
親からするとありえない話ですが、まだお金に関して理解していない子どもの前でクレカ決済、スマホ決済を使えば、無限に物が買えると思ってしまうかもしれません。
そうならないためにもキャッシュレス時代だからこそ、お金の価値を教えるべきです。
小学生になったら現金でのやりとりをさせる
子どもが小学生になったら現金を持たせてお金のやり取りをさせてください。
その理由は、実際に硬貨や紙幣に触れてやり取りをすることで物の値段やお金の価値を体感できるからです。
また限られたお小遣いの中で何を買うのかを考えることで、「欲しいもの」と「必要なもの」を区別する力を養うこともできます。
子どもにとって、お金のやりとりは非常に重要です。
小学生になったらぜひ現金でのやりとりをさせてみましょう。
親はお金の持つ3つの力を教えて欲しい

お金には3つの力があります。
それは「稼ぐ力」「使う力」「貯める力」です。
この3つの力は、子どもが将来にわたって豊かに生きるための土台となります。
そのためこの3つの力を育む必要があります。
こちらではお金の持つ3つの力について解説します。
お金を稼ぐ力
お金を稼ぐ力とは、労働の対価としてお金がもらえる力のことです。
お金は、誰かの役に立ち、喜ばせたことへの感謝の気持ちが形になったものです。
この「稼ぐ力」を子どもに教えることは、将来の職業観や社会との関わり方を考える上で非常に重要な力となります。
お金を稼ぐ力を身に付けるためには、自分の行動が誰かの役に立ち、それによって報酬が得られるという、「労働」と「対価」の関係を親が子どもに教えてあげてください。
社会の基本的な仕組みを教えてあげることで、お金を稼ぐ力が身に付いていくことでしょう。
お金を使う力
お金を使う力とは、ただ単に買い物をすることではなく、お金を通して自分の価値観や幸せを形にする力のことです。
お金の使い方は目的によって、「消費」と「投資」の2つに分けられます。
消費とは、価格と同じ価値を得たり、今を生きるため、楽しむために使うことです。
投資とは、価格以上の価値を得ることや、将来のために使うことです。
どちらが良いとか、悪いとかではなく、使い方を意識することが重要になります。
親は子どもにお金を使う前に「必要なもの」か「欲しいもの」かを考える癖をつけさせてあげてください。
買い物という学びの場で、お金を使ったことを考える時間を設けることで、自分のお金の使い方を振り返ることができます。
お金を貯める力
お金を貯める力とは、収入に対して支出をコントロールすることで資産を増やす力のことです。
一般的にはお金を貯める力とは、貯金することと考えられます。
ただしいくら収入が多くても、使うお金が多ければ貯金はできません。
お金は稼ぐ力だけでなく、お金を使うことをコントロールし、お金を貯める力を伸ばすことが重要です。
お金の教育は「お金を貯める力」を身に付けることが基本になります。
その理由は、手持ちの資金があってこそ、「稼ぐ」「使う」という行動ができるからです。
もしお金を貯める力がなく、稼ぐ力、使う力だけだと、毎日お金に追われ自転車操業みたいになり、生きることがかなり苦しくなります。
お金を貯める力がないことで起こる悲劇

人はお金を貯める力がないと、さまざまなデメリットが発生します。
なぜなら生活の基盤が築けないからです。
これは、家を建てる際に土台がないことと同じ理屈です。
土台がなければ、少しの揺れや風ですぐに家が崩壊してしまいます。
お金も同じで、お金を貯める力という基本的な土台がなければ、ちょっとしたトラブルで簡単に生活が破綻してしまうからです。
こちらではお金を貯める力がないことで起こる悲劇について解説します。
「欲しい」が借金につながるリスクを教える
人が「欲しい」と考えることは非常に良いことです。
なぜならその「欲しい」という欲が生きる力になり、お金を稼ぐ力の源になるからです。
ただしその「欲しい」という気持ちをコントロールできなければ、逆に大きなリスクになります。
その理由は欲しいものが手元のお金で買えない時、簡単に借りてしまえる今の社会では、「欲しい」がそのまま「借金」に直結する危険性があるからです。
クレジットカードや電子マネーなど、現金が見えない形でお金を使うことが当たり前になった現代では、より一層そのリスクは高くなります。
そうならないためにも親が子どもに「欲しい」が借金につながるリスクがあることを教えてあげることが重要です。
稼ぐ力がないと精神的な不安につながる
お金を貯める力は、お金を稼ぐ力とお金を使う力の上でバランスをとっている力です。
特に重要なのがお金を稼ぐ力の方です。
なぜならどんなに生活を切り詰め、収支を抑えても収入がないとどんどん貯蓄は減っていくからです。
貯蓄がどんどん減っていくと、人は経済的な不安が高まり、やがては生存の危機を感じるようになります。
生存の危機が高まると、人の心身にさまざまな悪影響が現れます。
身体的には不眠、過眠、食欲不振、過食など、精神的にはイライラ、被害妄想、孤立感の増大、強い落ち込みなどです。
稼ぐ力がなく、どんどん貯蓄が減っていくと精神的な不安につながります。
できると思った理想の生活を諦めざるをえない
人はお金を貯める力がないと、身体や精神だけではなく、物理的にも悪影響がでます。
多くの人が夢見るようなライフイベントはほぼ実現できません。
例えば、マイホームの購入や海外旅行などは夢のまた夢です。
さらに子どもの教育費や夫婦の老後の生活資金が確保できず、将来の選択肢も限られてきます。
結果、できると思った理想の生活を諦めざるを得なくなります。
お金を貯める力は、将来の安心を確保し、自分が望む生き方を実現するための基盤です。
ぜひ、子どもには小学生のうちから、将来を生きる上で最も大切なお金を貯める力を教えてあげてください。
お金を貯める力があると未来を切り開ける!

お金を貯める力は、子どもの未来を大きく広げてくれます。
なぜなら、お金を貯める力は将来幸せに生きるための選択肢を増やすための必要不可欠な能力だからです。
この力があれば子どもは将来、どんな時代になっても、どんな状況に置かれても、自分の力で道を切り開いていけるようになります。
こちらではお金を貯める力があると、未来を切り開けることについて解説します。
健全な金銭感覚を教えることで将来の不安を解消
人は健全な金銭感覚を身に付けることで将来の不安を解消することが可能です。
もし身に付けられないと、どんどん将来の不安は大きくなることでしょう。
健全な金銭感覚を身に付けるには、お金を貯める力を高めることです。
その理由は収入と支出のバランスがとれ、資産が増えていくからです。
資産が増えることで、心に余裕が生まれ、周囲からの都合に左右されなくなり、自分の時間を自由に使えるようになります。
また解雇や破産によって路頭に迷うような不安がなくなります。
ぜひ、親は子どもに健全な金銭感覚を教えてあげてください。
「欲しい」をコントロールすることで人生の選択肢が増える
「欲しい」は人が生きるための力にもなったり、また行き過ぎると借金につながるリスクにもなります。
そのため「欲しい」をコントロールする必要があります。
「欲しい」をコントロールできれば、お金を計画的に使い、将来の自分に対する「投資」をすることが可能です。
それにより人生の選択肢を広げるための重要な基盤を構築することができます。
これは、将来の自分を助ける最強のパスポートを手に入れるようなものです。
ぜひ、親は子どもの「欲しい」をコントロールできるように教え、人生の選択肢を増やしてあげてください。
自由な時間を手に入れることができる
お金を貯める力があると、貯まったお金で時間を買え、より自由に生きていけるようになります。
プロや便利なサービスに「お金を払って」任せることで、その時間をそっくりそのまま自分の自由な時間に変えられます。
家庭であれば家事代行サービス、仕事であればオンラインアシスタントに作業を依頼できます。
貯まったお金で時間を買うことで、ストレスから解放され、より豊かな毎日を手に入れることが可能です。
お金を貯める方法は親の協力が必要
子どもは一人では、お金を貯める方法を身に付けることはできません。
なぜならまだ金銭感覚が育っていない子どもに、自主的にお金を貯めることを理解させることは難しいからです。
そうなるとお金を貯める方法を身をもって教えてあげられるのは親だけです。
ただし、厳しく教える必要はありません。
親は、お金を貯めることのメリットや将来性を、明るく、楽しく教えるだけでOKです。
そうすることで子どもはお金を貯める方法はつらいことではなく、楽しいことだと捉えることができます。
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今回は、小学生からできる・親が教える賢くお金を貯める方法についてご紹介しました。
お金を貯める方法は、子どもが将来を豊かに生きるための重要なスキルです。
子どもに厳しく「貯金しなさい」と命じるのではなく、お金を貯めることの楽しさやメリットを、親子で一緒に体験することが大切です。
では、もし親が教えられない場合にはどうすれば良いのでしょうか。
その場合には、金融塾MIRADASに代わりに教えてもらうことをおすすめします。
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