おこづかいやお年玉をもらったとき、どうしていますか?
すぐに使ってしまう人もいれば、貯金しておく人もいるかもしれません。
もちろん、どちらも大切なことです。
でも、それに加えて知っておきたい考え方があります。
それが「お金を育てる」という視点。つまり、「投資」という選択肢です。
ここでは、小学生でも安心して取り組める投資体験の方法と、保護者と一緒に考えたいリスクとの付き合い方を紹介します。
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「投資」ってなに?

投資とは、お金を使って将来の価値や利益を得ようとする行動のことです。
たとえば、誰かが始めたお店やプロジェクトにお金を渡して、その結果うまくいけば、利益の一部が返ってくるというしくみです。
・友達がレモネード屋さんを始める
・自分は100円を「応援資金」として渡す
・1週間後、売上が出て、110円になって返ってくる
こうした流れを通じて、お金が自分の代わりに働いてくれる体験ができます。
これが「お金に働いてもらう」という感覚です。
投資=ギャンブルじゃない?

「よく、「投資ってギャンブルと似てるんじゃないの?」と言われることがあります。
でも、そこには大きなちがいがあります。
・ギャンブル:運に頼って当たるかどうかを楽しむもの
・投資:情報を集めて、価値や将来を考えたうえで判断する行動
なんとなくで選ぶのではなく、「なぜそれを選んだのか?」を自分の頭で考えることで、投資は学びの場にもなります。
小学生でもできる投資体験のアイデア3選

1. 仮想投資ゲームをやってみる
本物のお金を使わず、ポイントや紙上で投資の流れを学ぶ方法です。
・まず「1万円持っている」と設定
・好きな会社を3つ選び、それぞれに分けて投資(たとえば任天堂、ユニクロ、JRなど)
・インターネットで株価を毎週チェックし、どのくらい増減したか記録する
「どうして上がったのか?」「次はどこがよさそうか?」など、ニュースや社会の動きにも関心が向くようになります。
2. 親子でポイント投資にチャレンジ
楽天ポイントやPayPayポイントなど、ポイントでできる投資サービスを活用すれば、実際のお金を使わずに投資体験ができます。
・子どもが会社や商品を選び、保護者の名義でポイント運用
・利益や損失の動きを一緒に見ながら、「なぜこうなった?」と会話してみる
・利益が出たら、一部を「ごほうび」として使ってみてもOK
ゲーム感覚で、実際の仕組みにふれることができます。
3. 「お金のなる木ゲーム」をつくる
紙に表を描き、お金の流れを記録するゲームです。
・収入(おこづかいなど)
・支出(お菓子や遊び)
・貯金(銀行)
・投資(応援やポイントなど)
月ごとのお金の動きを記録することで、「今どういうお金の使い方をしているのか」がよくわかります。
視覚化することで、理解も深まります。
保護者と一緒に考える「投資の本質」

増えるときもあれば、減るときもある
投投資には、増えることもあれば減ることもあります。
だからこそ、大切なのは「増えた・減った」で一喜一憂することではなく、その理由を一緒に考えてみることです。
・なぜ減ったのか?
・別の選び方はできたか?
・次はどう判断したいか?
このように、変化を受け止め、学びに変える思考力を育てることが、投資を通じたいちばんの価値です。
まとめ:「お金に働いてもらう感覚」を身につけよう

・投資は、お金を育てる手段であり、自分で考えるトレーニングでもある
・仮想投資やポイント投資なら、小学生でも安心して取り組める
・保護者と一緒に、増減の理由を話し合うことで判断力と金融リテラシーが深まる
お金は、ただ使うだけでなく「働かせる」という考え方もできます。
この感覚を早いうちから知っておくことは、将来の人生設計にも大きく役立ちます。
今日の1回の投資体験が、未来の自分にとっての「大きな選択肢」になるかもしれません。