「コスパがいいね!」という言葉、最近は子どもでも使うようになってきました。
コスパとは「コストパフォーマンス(費用対効果)」の略で、かけたお金に対して、どれくらい満足感や価値が得られたかを表す言葉です。
同じ100円でも、すぐに飽きるお菓子と、毎日使えるノートでは、感じる“得した感”が違います。
こうした感覚が、いわゆる「コスパのよさ」を見分ける力になります。
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コンビニはコスパの学びが詰まった“リアル教材”

コンビニはとても便利な場所です。
で身近にあるコンビニ。とても便利で、好きなものがすぐに手に入る場所です。
でも、よく見てみると、同じ商品でもスーパーよりも高いことがあります。
たとえば…
・コンビニのペットボトル:160円
・スーパーの同じ商品:110円
どちらを選ぶかは、単に「安いか高いか」ではなく、その金額に見合った価値を感じられるかどうかがポイントです。
コスパ感覚を育てる3つの視点

① 同じ金額でも「どれだけ長く楽しめるか?」
100円を使ったとしても、すぐになくなってしまうものと、何日も使えるものとでは、大きな違いがあります。
たとえば…
・100円のスナック菓子 → 約5分で食べ終わる
・100円のノート → 約1か月、毎日使える
長く使えるものや長く楽しめるものの方が、コスパが高いといえます。
② 「1つで何通りにも使える」ものはコスパが高い
機能が限られている商品より、いろんな使い道があるものの方が、コストに対しての価値が高くなります。
たとえば…
・200円のキャラクター消しゴム → かわいいけど消しづらい、勉強には使いにくい
・200円のふせんセット → 授業中のメモ、スケジュール管理、日記にも使える
「1つで何役もこなせるもの」は、お金をかける価値が十分にあります。
③ 安くても「満足できない」なら、損になることも
安いからといって飛びついた商品が、すぐに壊れたり飽きてしまったりすると、結果的には損をすることもあります。
逆に、少し高くても「これにしてよかった!」と感じられるものもありますよね。
考えてみること:
・本当に長く使えそう?
・自分の生活スタイルに合っている?
・他にもっと満足できる選択肢はなかった?
ワーク:コンビニ商品でコスパ比較してみよう!
【ワーク例】100円×3種類でどれが一番お得?
商品名 | 金額 | 使える時間 | 満足度 | 用途の広さ |
---|---|---|---|---|
チョコスナック | 100円 | 約5分 | ★★★☆☆ | おやつだけ |
ノート | 100円 | 約1か月 | ★★★★★ | 勉強・日記 |
ボールペン | 100円 | 約2か月 | ★★★★☆ | 勉強・仕事 |
→ 「一番コスパが高い」と思うものを選び、その理由を書いてみよう!
保護者と一緒にできるコスパ教育のすすめ

お金の価お金の価値を「安い・高い」だけで判断するのではなく、その金額に対してどれだけ“使える”か、“満足できる”かを一緒に考えてみましょう。
たとえば…
・「このお菓子と文房具、どっちの方が長く楽しめそう?」
・「これって、本当にこの値段の価値あるかな?」
・「安いけど、すぐ壊れそうじゃない?」
こうした小さな会話が、将来「安物買いの銭失い」を防ぐ力につながります。
まとめ:コスパ感覚は一生モノのスキル

・コスパは「価格」だけではなく、「使える時間」「満足度」「使い道」などの要素で判断する
・コンビニや日常の買い物は、コスパを学ぶ絶好のチャンス
・保護者との対話が、価値を見極める目を育てる
安いから買うのではなく、「自分にとってどれだけ価値があるか?」で選ぶ力が、将来の賢いお金の使い方につながっていきます。