おこづかいをもらったけど、数日で全部なくなってしまった…。
そんな「おこづかいをもらったのに、あっという間になくなってしまった…」
そんな経験をしたことがある子どもは多いはずです。
実はこれ、大人になってからもよくあること。
だからこそ、子どものうちから「お金の使い方を考える力」「予算を立てて行動する力」を身につけておくことが、将来の自立に大きく役立つのです。
本記事では、おこづかい帳の使い方と予算の立て方を通じて、金銭感覚を育てる方法を、子どもと保護者両方に向けてわかりやすく解説します!
この記事のコンテンツ
おこづかい帳ってなに?|お金を“見える化”する第一歩

おこづかい帳とは、自分のお金の「使い道」と「残り」を記録するツールのことです。
・紙のノートでもOK
・スマホアプリでもOK
重要なのは「正確に記録すること」ではなく、「自分がどこにどれだけ使ったか」を意識することです。
● 基本的な記録項目
項目 | 内容の例 |
---|---|
日付 | 2024年5月10日 |
内容 | ノート、文房具、お菓子など |
金額 | 100円など |
残高 | 残っている金額 |
このたった4つの項目だけでも、「使いすぎ防止」「残高の把握」「お金の大切さ」が自然と身についていきます。
予算ってなに?|お金の“使い方”にルールを作る習慣

予算とは、「これから何に、いくら使うか」を事前に決めること。
もらった後に「どうしようかな」と考えるのではなく、もらう前か、もらった直後に計画を立てることがポイントです。
● 予算立て3ステップ
ステップ①:おこづかい額を把握する
まずは、月にいくらもらっているかを確認しましょう。
(例)月1,000円
ステップ②:「必要」と「欲しい」を分ける
・必要:文房具、交通費など
・欲しい:お菓子、ガチャガチャ、ゲーム内課金など
ステップ③:予算をわけて設定する(例)
・文房具 → 200円
・お菓子 → 400円
・貯金 → 300円
・予備 → 100円
こうした計画を立てておくことで、
「今月は使いすぎたから、ここはガマンしよう」という判断が自然にできるようになります。
おこづかい帳を続けるコツ

最初はざっくりでもOK!
「毎日書かないといけない」と思うと続きません。
最初は1週間に1回、使ったことを思い出してまとめて書くだけでも十分です。
● 続けるポイント
・定期的に見返すことで、「何に使いすぎたか」「無駄があったか」がわかる
・週に1回まとめて書くだけでもOK
・思い出しながら記録することで、お金の動きが頭に残る
● 実際の気づき例
・「同じものを2回買っていた!」
・「予備のお金があって助かった!」
・「貯金がたまってきてうれしい!」
こうした“発見”が、計画的なお金の使い方=金銭感覚の土台となっていきます。
保護者にできるサポートとは?

お金の管理は、子どもだけでなく「大人の関わり方」が大きなカギを握ります。
● 子どものやる気を引き出す関わり方
・一緒に予算を立てる
・「今回はうまく管理できたね」とほめる
・目標達成でちょっとしたご褒美を用意する
ポイントは「正確さ」よりも「考えながら使えたか」を重視すること。
● アプリも使ってみよう(おすすめ)
スマホやタブレットに慣れている子なら、アプリの方が続けやすい場合もあります。
・おこづかい帳アプリ(iOS/Android):子ども用に作られたシンプルな記録アプリ
・マネーフォワードME:親子連携も可能。習慣化をサポートしてくれる機能が充実
お金の使い方に“正解”はない
大切なのは「理由をもって使う」こと
同じ100円でも、「よく考えて使った100円」と「なんとなく使った100円」では意味がまったく違います。
おこづかい帳や予算を通じて、「なぜ使うのか」「どれくらい使うのか」を考える力を育てることが、将来の賢い消費者への第一歩になります。
まとめ|おこづかい帳は“未来の家計簿練習帳”

・お金の「使った」「残った」を見える化できる
・予算を立てておくことで、使いすぎ・後悔を防げる
・保護者の関わりが“習慣化”と“自信”を後押しする
・おこづかい帳の経験は、社会に出たときにもそのまま活かせる一生モノのスキルになる
「記録するだけ」で終わらない、「考えて使う」ことができる子どもを育てる——。
それこそが、おこづかい帳の最大の目的です。
ぜひ今日から、親子で一緒にお金の“見える化”習慣をスタートしてみましょう!